【コラム】会議の録画をAIに渡すだけ。約1時間で操作マニュアルが完成した話
「マニュアルを作りたいけれど、忙しくて手が回らない。」 その結果、分かる人に質問が集まり、仕事がその人頼みになってしまう── そんな話を、沖縄の会社さんからよく聞きます。
先に結論です。画面共有を含む会議の録画と文字起こしを AI に渡したところ、約1時間で操作マニュアルが完成しました。 AI が文章と画面を整理し、人は内容の確認と少しの修正だけを行いました。
この記事では、「書く」より先に「録る」進め方と、安全に使うための注意点を整理します。
この記事でわかること
- 会議録画から操作マニュアルを作る流れ
- AI に任せられる部分と、人が確認すべき部分
- 現場の動画・音声を手順書や引き継ぎ資料へ活かす例
- 機密情報や誤情報への注意点
会議の録画から操作マニュアルができるまで
社内検証では、セキュリティサービスの発注操作を、画面を見せながら説明する会議を録画しました。 会議後、録画と文字起こしを AI へ渡し、「発注操作マニュアルを作ってください」と依頼しただけです。
話が前後したり、途中で質問が入ったりする普通の会議でも、 AI は内容を作業順に並べ、必要な画面を抜き出し、操作箇所を注釈した手順書に整理しました。 人が少し修正し、社内で使える PDF が完成しています。
AI に渡したものと、AI が行ったこと
難しい設定は不要です。渡したものは次の3つです。
- 実際の操作画面を共有した会議の録画
- 会議の文字起こしデータ
- 「操作マニュアルを作って」という依頼
AI 側は、前後した説明の並べ替え、画面の抜き出し、操作箇所の注釈、注意事項の文章化を担いました。
人がやった作業と、かかった時間
依頼から完成まではおよそ1時間。そのうち約30分は、AI が確認待ちだった時間です。 人が行ったのは、録画の受け渡し・目的の伝達・内容確認と修正指示だけでした。
つまり、AI に任せるのは「下書きと整形」。正しさの判断は人が担当します。
会議以外にも使える|動画・音声の活用例
| 録る内容 | AI で作れるもの | 活用場面 |
|---|---|---|
| PC 操作の画面共有 | 画面付き操作マニュアル | 事務処理、受発注、システム操作 |
| 現場作業のスマホ動画 | 作業手順書・点検チェックリスト | 設備保守、倉庫、製造、施工 |
| ベテランへのインタビュー音声 | FAQ・判断基準・引き継ぎ資料 | 新人教育、退職・異動時の引き継ぎ |
| 朝礼・研修・打ち合わせ | 要点まとめ・教育資料・確認テスト | 社内共有、研修の振り返り |
うまく活用する 3 つのコツ
- 操作と説明を同時に記録する「画面右上の『発注日』を押します」のように、場所・項目名・行動を話す。
- 失敗しやすい点も声に出す「この入力を忘れると申請できない」など、例外も残す。
- 最初から完璧を目指さない同じ質問が多い業務を1つ選び、使いながら説明を足していく。
利用前に知っておきたい注意点
- AI の出力は必ず人が確認する(金額・日付・承認条件・安全に関わる手順は特に)
- 機密情報・個人情報をそのまま渡さない
- 録画の了承を取り、完成物に作成日・更新日・担当者を残す
まとめ|まずは1つの業務を録ってみる
人が現場の知識を話す。AI が整理して形にする。人が正しさを確認する。 この役割分担ができれば、忙しいベテランに文章作成まで背負わせず、 その人が持つ知識を会社全体で使える資産に変えられます。
まずは、よく質問される業務を1つ録画するところから始めてみてください。 進め方が分からない場合は、BizCo の無料相談やセミナーもご利用ください。
よくあるご質問
会議の録画だけで操作マニュアルを作れますか?
操作画面と説明音声が入っていれば作成できます。文字起こしも一緒に渡すと整理しやすくなります。完成後は必ず担当者が確認してください。
動画ではなく、音声だけでも使えますか?
音声だけでも、FAQ・引き継ぎ資料・判断基準・チェックリストに整理できます。画面操作を説明するなら、動画や画像もある方が分かりやすくなります。
どのくらいの時間で作れますか?
社内検証では、依頼から完成まで約1時間でした。録画の長さ、手順の複雑さ、必要な修正、利用する AI によって所要時間は変わります。
機密情報をそのまま AI に渡しても大丈夫ですか?
いいえ。顧客名、個人情報、パスワードなどは削除または隠してから渡します。利用する AI サービスのデータ保存・学習利用の条件も事前に確認してください。
